ウェイトトレーニング

まず初めに、ウェイトトレーニングというとダンベルやバーベルなどの器具を使った運動のみを指すものと捉えられてしまうといけないので、レジスタンス(抵抗)トレーニングという呼び方にしてお話しします。

この方が、自重エクササイズも含まれた言葉として聞きやすいですよね(そんなことないですかね?)


さて、話を戻します。

以下のように、様々な目的に対してレジスタンストレーニングが実施されています。

ボディメイク(筋肥大

シェイプアップ(引き締め)

スポーツパフォーマンスの向上・補強

ダイエット(部分痩せ)

美容

リハビリ

基礎代謝の代謝向上

姿勢改善

睡眠の質の向上

ストレス改善

現在のフィットネスブームの代名詞のように扱われるレジスタンストレーニングですが、私のフィットネスプログラムの中ではどのような位置づけにしているのかご説明致します。


目的

レジスタンストレーニングとは筋肉に抵抗を与える運動のことで、身体への生理学的な適応を利用したものです。

[NSCA パーソナルトレーナーの基礎知識]によりますと、神経、筋と結合組織、骨格、代謝、ホルモン、心肺系、身体組成の変化が、適応によって現れます。


その結果、筋サイズの増加、筋力の向上をもたらすのです。


メリット

・筋力の向上によって、抵抗に対してより大きな筋出力を発揮する事が出来ます。

・筋サイズ(除脂肪量)の増加によって、エネルギー消費量を増加させ、より脂肪量を減少させます。

・代謝の変化によって、筋持久力が向上します。


デメリット

・トレーニングプログラムを中止した際に、実施前の状態に戻ってしまう。

・オーバートレーニング症候群の恐れがあります。

・内蔵への負担の増加

・血管への負担の増加


このように、生理学的な適応を利用して

抵抗に対してのより大きな力の発揮や、代謝の向上による体重管理、筋持久力の向上を目的とする場合などに、フィットネスプログラムへ組み込んでいます。


しかし、もちろんデメリットも考慮する必要があり、トレーニングを継続しないと元に戻ってしまうことや、オーバートレーニング症候群、内蔵や血管へのダメージを伴うものとして検討しなければいけません。


例えば、健康スクリーニングにおいて

・心血管疾患、呼吸器疾患、代謝系疾患の有無

・これらの疾患を疑わせる徴候と症状の有無

・心血管疾患のリスク因子の有無

これらの確認と、その結果のレベルによって実施の有無や強度について慎重な判断が必要になってきます。


継続する場合、オーバートレーニングにならないようにするその調整の難易度。

継続しないと戻ってしまう事への、時間的、経済的な制限も大きなデメリットになりますでしょうか。


まとめ

筋トレというと、見た目の変化が大きく、達成感もあり、何らかの形で取り組んだことがあるので親しみやすい、というような印象がありますよね。


レジスタンストレーニングを程よい加減でプログラミングするのも、もちろんパーソナルトレーナーの仕事ですが、お客様に対してそこに時間をかけさせるより大事なことがある場合の方が多いのもまた事実です。


「健康」というものをベースに組み立てていくと、やはり旨味だけではなくその弊害を考慮すると、プログラム上での使いどころの難しさ、狭さを感じてしまいます。


ただ誤解しないで頂きたいのは、レジスタンストレーニングそのものは大変重要なアイテムです。

使いどころによって真価を発揮するのは皆同様ですね。


現在はフィットネスブーム、というより筋トレ・ボディメイクブームですから、例えばレジスタンストレーニングを入り口として、フィットネスプログラムへの理解を深めて頂ければ幸いです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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